市営住宅で生活していると、室内やベランダ、建物周辺で虫や小動物を見かけることがあります。
例えば、次のような相談です。
- 天井裏からカサカサ音がする
- 台所でネズミを見かけた
- ベランダに蜂の巣ができた
- 換気口からコウモリが入ってきた
- 畳の周辺に小さな虫が大量発生した
- 庭木にチャドクガの幼虫が付いている
- 室内にカメムシが何匹も入ってくる
- 木製部分から羽アリが出てきた
このようなときに迷うのが、「入居者が駆除するのか」「市へ連絡するのか」という点です。
結論からいうと、市営住宅の害虫・害獣対応は、虫や動物の種類だけでなく、発生場所、侵入原因、建物の破損、日常の管理状況によって変わります。
一般的には、室内へ一時的に入った虫への対処や、食品・ごみなどが原因となる害虫対策は、入居者対応になる場合が多くあります。
一方で、建物の木材を傷めるシロアリ、床下換気口の破損、配管まわりの大きな隙間など、建物側の調査や修繕が必要な場合は、市営住宅の担当窓口へ相談する必要があります。
この記事では、市営住宅で発生しやすい害虫・害獣について、入居者が対応するケース、市へ相談するケース、やってはいけない対処法までまとめて解説します。
※害虫・害獣の対応方法や費用負担は、自治体、住宅、発生原因によって異なります。本記事は一般的な判断の目安としてご覧ください。
市営住宅の害虫・害獣は誰が駆除する?
「室内で虫を見つけた」という事実だけでは、誰が費用を負担するかは決まりません。
主に次の3点から判断されます。
1.どこで発生しているか
最初に確認したいのが発生場所です。
- 入居者の室内
- ベランダ
- 入居者が使用する庭
- 階段や廊下
- ごみ集積所
- 床下
- 壁の中
- 天井裏
- パイプスペース
- 建物周辺の樹木
- 排水桝や汚水桝
同じネズミでも、台所に置かれた食品へ寄ってきている場合と、壊れた床下換気口から建物内部へ侵入している場合では、必要な対応が異なります。
2.侵入原因は何か
次に、虫や動物が入ってきた原因を確認します。
- 食品を出したままにしていた
- 生ごみを長期間置いていた
- 清掃が不十分だった
- 段ボールをためていた
- 窓や玄関を開けていた
- 網戸がない、または網が破れていた
- 配管まわりに隙間がある
- 換気口の金網が破損している
- 建物に亀裂や穴がある
- 排水設備から侵入している
- 建物の木材にシロアリ被害がある
入居者の生活環境が発生原因と考えられる場合は、入居者による清掃や駆除が基本となることがあります。
建物の破損や構造部分からの侵入が疑われる場合は、担当窓口への相談が必要です。
3.駆除だけでなく建物の修繕が必要か
害虫や害獣を追い払っても、侵入口が残っていれば再び入ってきます。
そのため、次のような不具合がある場合は、駆除と建物修繕を分けて考える必要があります。
- 床下換気口の金網が破れている
- 外壁や基礎に穴が開いている
- 配管の貫通部に大きな隙間がある
- 排水設備が破損している
- 軒下や換気口の部品が外れている
- 柱や床などにシロアリ被害がある
市が侵入口を修繕する場合でも、室内に残った害虫の捕獲や清掃、消毒まで、すべて市が行うとは限りません。
反対に、害虫駆除が入居者対応であっても、建物設備の破損については市へ相談できる場合があります。
自己負担・市への相談を判断する早見表
以下は一般的な目安です。
| 発生状況 | 主な対応の目安 |
|---|---|
| 室内に虫が1匹入った | 入居者による対処 |
| 食品や生ごみに虫が発生した | 入居者による清掃・駆除 |
| 段ボールや乾燥食品から虫が出た | 入居者による処分・駆除 |
| 網戸の開閉時にカメムシが入った | 入居者による対処 |
| ベランダに小さな蜂の巣ができた | 発生場所や危険性を確認して相談 |
| スズメバチなど危険な蜂がいる | 近づかず、担当窓口などへ相談 |
| 床下換気口が破損している | 市営住宅の担当窓口へ相談 |
| 壁や天井裏から継続的に物音がする | 担当窓口へ相談 |
| 建物の木材から羽アリが大量に出た | 早急に担当窓口へ相談 |
| 配管や電気配線にかじり跡がある | 早急に担当窓口へ相談 |
| 階段や廊下で害虫が大量発生した | 発生場所を確認して相談 |
| ごみ集積所が発生源になっている | 管理人・自治会・担当窓口へ相談 |
| 入居者が使用する庭木に毛虫が付いた | 管理区分を確認して対応 |
| 建物周辺の樹木にチャドクガが大量発生した | 樹木の管理者へ相談 |
あくまでも目安であり、「室内だから必ず自己負担」「建物の外だから必ず市負担」と単純には判断できません。
迷った場合は、駆除業者へ依頼する前に市営住宅の担当窓口へ状況を伝えましょう。
市営住宅で発生しやすい害虫・害獣
ネズミ
市営住宅でネズミが出た場合、室内での初期対策は入居者対応となることがあります。
例えば、次のような対策です。
- 食品を密閉容器へ入れる
- 生ごみを放置しない
- 粘着シートを設置する
- 室内を清掃する
- 段ボールや不用品を減らす
- 室内側の小さな隙間を確認する
ただし、次のような場合は担当窓口へ相談してください。
- 天井裏や壁の中から継続的に音がする
- 床下換気口の金網が破れている
- 配管まわりに大きな隙間がある
- 排水管の蛇腹ホースがかじられている
- 排水設備や汚水桝から侵入している疑いがある
- 電気配線がかじられている
- 複数の住戸で被害が発生している
特に電気配線の損傷は、漏電や火災につながるおそれがあります。焦げた臭い、照明のちらつき、突然の停電などがあれば、ネズミ捕りを置くだけで済ませず、早めに連絡しましょう。
室内でできる初期対策
粘着シートは、壁際や家具の裏など、ネズミが通ったと思われる場所へ複数枚設置するのが基本です。子どもやペットが触れない場所で使用してください。
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コウモリ
コウモリは、換気口、軒下、屋根と外壁の隙間などから建物内へ入り込むことがあります。
よく見られる兆候は次のとおりです。
- 夕方になると建物周辺を飛んでいる
- 換気口の下に黒いフンが落ちている
- 壁や天井から小さな物音がする
- エアコンや換気口付近から臭いがする
- 室内へコウモリが入ってきた
コウモリは哺乳類に属する野生動物です。鳥獣保護管理法では、野生鳥獣の捕獲や殺傷は原則として禁止されているため、入居者の判断で捕獲・殺傷しないようにしてください。
環境省「捕獲許可制度の概要」
室内へ1匹迷い込んだ場合は、別の部屋へ移動しないよう室内ドアを閉め、窓や出口から自力で出るのを待つ方法があります。素手では触らないでください。
換気口や建物の隙間を利用して繰り返し侵入している場合は、内部に残っていないことを確認せずに穴をふさぐと、閉じ込めてしまう可能性があります。
また、市営住宅の外壁や換気口を入居者が勝手に加工することは避け、担当窓口へ相談しましょう。
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蜂・蜂の巣
市営住宅では、ベランダ、軒下、換気口、植え込み、階段周辺などに蜂の巣ができることがあります。
蜂への対応は、次の点によって異なります。
- 蜂の種類
- 巣の大きさ
- 巣ができた場所
- 入居者が使用する範囲か
- 建物設備に関係する場所か
- 通行人やほかの入居者に危険があるか
ベランダにできた蜂の巣は入居者対応になる場合が多い
市営住宅のベランダは、入居者が日常的に使用し、清掃や管理を行う場所です。そのため、ベランダ内にできた蜂の巣については、基本的に入居者側で駆除する修繕区分として扱われる場合があります。
巣が小さく、蜂の種類や周囲の安全を確認できる場合は、市販の蜂用殺虫剤で対応する方もいます。
しかし、殺虫剤を噴射すると、巣から蜂が一斉に飛び出すことがあります。また、噴射した薬剤が風に流され、隣室や下の階のベランダ、洗濯物、通行人などに影響する可能性もあります。
特に次のような場合は、無理に自分で駆除しないほうが安全です。
- 蜂の種類を判断できない
- スズメバチの可能性がある
- 巣が大きくなっている
- 蜂の出入りが多い
- 高い場所や室外機の裏に巣がある
- 隣室や下の階へ薬剤が流れる可能性がある
- 家族に蜂アレルギーのある人がいる
- 過去に蜂に刺されたことがある
このような場合は、入居者自身で蜂駆除業者へ相談し、安全に撤去してもらう方法をおすすめします。
ただし、巣が外壁の内部、換気口の奥、軒下など、ベランダから確認しにくい建物部分にある場合や、通路など多くの入居者が利用する場所で発生している場合は、対応区分が異なることがあります。
発生場所や負担区分を判断できないときは、駆除を依頼する前に市営住宅の担当窓口へ状況を伝え、入居者対応となるか確認しておくと安心です。自治体によって取り扱いが異なるため、自己判断が難しい場合はまず相談しましょう。
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シロアリ
シロアリは、室内へ偶然入ってくる虫とは違い、建物の木材や床下に被害を与える可能性があります。
次のような症状があれば注意してください。
- 羽アリが室内で大量に出た
- 窓際に同じ大きさの羽が落ちている
- 柱や敷居を触ると柔らかい
- 床が沈む、ふわふわする
- 木材の表面に土のような筋がある
- 床下や浴室周辺で虫が出る
- 木材をたたくと空洞のような音がする
国内の木造建築物へ大きな被害を与える代表的な種類として、ヤマトシロアリとイエシロアリが知られ、床下から建物へ侵入することがあります。
市営住宅で建物の柱、床、敷居などからシロアリが出た場合は、市販の殺虫剤をかけて終わらせず、写真や動画を撮って担当窓口へ連絡しましょう。
見えているシロアリだけを駆除しても、床下や木材内部に被害が残っている可能性があります。
一方、入居者が持ち込んだ木製家具だけに虫食いがある場合は、家具の処分や駆除が入居者対応になることがあります。発生場所をよく確認してください。
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シバンムシ
シバンムシは体長2〜3mmほどの小さな茶色い甲虫です。窓際に小さな死骸が落ちている、食品庫から何匹も出てくる場合は、室内のどこかに発生源がある可能性があります。
最初に確認する場所
- 台所・食品棚:小麦粉、パン粉、乾麺、香辛料、菓子、漢方薬などの乾燥食品
- ペットフード周辺:開封後に長期間置いたフードやおやつ
- 畳のある和室:古い畳、畳の縁や下、湿気がこもる場所
- 押入れ・収納:ドライフラワー、古い段ボールや紙類、湿気の多い収納
食品が原因の場合は、発生した物を袋ごと密閉して処分し、棚の隅や容器の周囲を清掃します。殺虫剤だけでは発生源が残るため、開封済み・期限切れの食品を一つずつ確認してください。未開封に見える袋へ侵入していることもあります。
再発を防ぐ保管と湿気対策
乾燥食品やペットフードは密閉容器へ移し、買い置きを長期間ためないようにします。押入れや畳の部屋は定期的に換気し、家具と壁の間に隙間を設けて湿気を逃がしましょう。除湿剤は湿気対策の補助になりますが、シバンムシを直接駆除するものではありません。
関連記事:市営住宅の食品害虫対策|密閉容器でシバンムシ・コバエを防ぐ
市営住宅の担当窓口へ相談する目安
- 畳全体や建物の木製部分から繰り返し大量発生する
- 床や畳が異常に湿っている
- 押入れの結露やカビがひどい
- 床下漏水など建物側の不具合が疑われる
- 空き住戸や共用部が発生源と思われる
- 食品や持ち物を確認しても発生源が分からない
シバンムシ自体の駆除は入居者対応となることが多い一方、漏水・結露・建物の破損が原因なら修繕の確認が必要です。虫、発生場所、濡れやカビの状態を写真に残してから担当窓口へ相談してください。
防虫剤や殺虫剤を使う場合は対象害虫と使用場所をラベルで確認し、畳や食品周辺へ自己判断で大量散布しないでください。使用後は換気し、子どもやペットが触れないようにします。
チャドクガ
チャドクガは、ツバキやサザンカなどに発生することがある毛虫です。
直接触らなくても、風で飛んだ毒針毛が皮膚に付着し、強いかゆみや皮膚炎を起こす場合があります。幼虫だけでなく、卵の表面、脱皮殻、成虫などにも毒針毛が残るため注意が必要です。
次のような行為は避けましょう。
- 素手で毛虫や葉に触る
- 毛虫のいる枝を強く揺らす
- ほうきで掃き落とす
- 高圧の水をかける
- 洗濯物を毛虫の近くに干す
- 毒針毛が付いた衣類を室内で振る
市営住宅では、毛虫が発生した樹木を誰が管理しているかによって対応が変わります。
入居者が使用・管理する庭の樹木であれば入居者対応となる場合がありますが、建物周辺や通路沿いなどの樹木で大量発生している場合は、担当窓口へ相談してください。
皮膚に異常が出た場合は、患部をこすったりかいたりせず、症状が強い場合は医療機関へ相談しましょう。
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カメムシ
カメムシは、秋から冬にかけて暖かい場所を求め、窓、網戸、換気口、エアコン配管まわりなどから室内へ入ることがあります。
室内に数匹入った程度であれば、入居者による対処が基本になる場合が多いでしょう。
カメムシは刺激すると強い臭いを出すため、つぶさずに取り除くことがポイントです。
侵入が続く場合は、次の場所を確認してください。
- 網戸の破れ
- 網戸とサッシの隙間
- エアコン配管まわり
- 換気口
- 窓の隙間
- 洗濯物や布団
- 給気口のフィルター
網戸の張り替えや隙間テープなど、入居者が対応できる範囲もあります。ただし、外壁、サッシ、換気口などを加工する場合は、事前に担当窓口へ確認してください。
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ゴキブリ・コバエ・ダニなど室内の害虫
室内の食品、生ごみ、湿気、段ボールなどを原因として発生する害虫は、入居者による清掃や駆除が基本となる場合があります。
ゴキブリ
- 食品を密閉する
- 生ごみを毎日処分する
- 流し台まわりの水分を拭く
- 段ボールをためない
- 毒餌剤を適切な場所へ設置する
コバエ
- 排水口を清掃する
- 生ごみを密閉する
- 植木鉢の受け皿に水をためない
- 空き缶やペットボトルを洗う
ダニ
- 寝具を清潔に保つ
- こまめに掃除機をかける
- 湿気をためない
- 結露やカビを放置しない
室内を清潔にしても複数の住戸で大量発生している場合や、排水設備・建物内部が発生源と思われる場合は、その状況を担当窓口へ伝えましょう。
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害虫が大量発生したときの対応
虫が1匹いる場合と、何十匹も繰り返し出てくる場合では対応が異なります。
大量発生したときは、むやみに殺虫剤をまく前に、次の点を確認しましょう。
- どの部屋で最初に見つけたか
- どこから出てきているように見えるか
- 何時ごろ発生するか
- 何日くらい続いているか
- 食品や段ボールに集中していないか
- 排水口や配管まわりから出ていないか
- ほかの住戸でも発生していないか
- 建物や設備に破損がないか
スマートフォンで虫の写真、発生場所、侵入口と思われる箇所を撮影しておくと、相談時に説明しやすくなります。
虫を捨てる前に、可能であれば粘着テープや密閉容器などで安全に保管すると、種類を判断する手がかりになる場合があります。ただし、蜂、毒毛虫、コウモリなど危険性のあるものを無理に捕まえる必要はありません。
市へ相談した方がよいケース
次のような場合は、市営住宅の担当窓口へ相談しましょう。
建物の破損が見つかった
- 床下換気口の金網が破れている
- 外壁や基礎に穴が開いている
- 換気口の部品が外れている
- 配管まわりに大きな隙間がある
- 排水設備が壊れている
害虫を追い払うだけでは再発する可能性があるため、侵入口の確認が必要です。
壁・床・天井など建物内部で発生している
- 天井裏で動物が走る音がする
- 壁の中から継続的に音がする
- 柱や床から羽アリが出る
- パイプスペースから虫が出る
- 建物内部から悪臭がする
入居者が確認できない場所を、自分で壊して調べてはいけません。
危険な虫や動物がいる
- スズメバチと思われる蜂がいる
- チャドクガが大量発生している
- コウモリが建物内部に住み着いている
- 配線をネズミがかじっている
- 毒性の有無が分からない生物がいる
安全を確保し、むやみに近づいたり触ったりしないでください。
複数の住戸で同じ被害が発生している
同じ棟の複数住戸でネズミや害虫が発生している場合は、1室だけの問題ではなく、建物全体の侵入経路や周辺環境が関係している可能性があります。
発生している住戸、時期、場所をまとめて伝えると、状況を確認しやすくなります。
自分で駆除するときの注意点
殺虫剤を大量に使用しない
室内で殺虫剤を大量に使用すると、人やペットの体調へ影響することがあります。
使用前にラベルを読み、次の点を守りましょう。
- 対象となる害虫を確認する
- 使用量を守る
- 火気の近くで使用しない
- 食品や食器へかからないようにする
- 子どもやペットを近づけない
- 使用後は換気する
- 複数の薬剤を自己判断で混ぜない
階段、廊下、植え込みなどで薬剤を使用すると、ほかの入居者へ影響する可能性があります。広い範囲へ散布する前に、管理方法を確認してください。
建物を勝手に加工しない
侵入口を見つけても、外壁、床下換気口、配管、換気設備などを自己判断で加工しないでください。
穴をふさぐことで、次のような問題が起こる場合があります。
- 換気機能が低下する
- 排水や設備点検に支障が出る
- 動物を建物内部に閉じ込める
- 別の場所へ移動して被害が広がる
- 退去時に原状回復が必要になる
応急処置をしたい場合も、担当窓口へ相談してから行いましょう。
市の確認前に業者へ依頼しない
緊急性が低い場合は、先に自分で駆除業者を呼ぶのではなく、担当窓口へ相談しましょう。
後から市へ費用を請求しても、自己手配した費用が認められるとは限りません。
業者へ依頼する場合は、次の点を確認してください。
- 調査費用
- 駆除費用
- 侵入口封鎖の費用
- 再発した場合の保証
- 追加料金が発生する条件
- 建物を加工する工事の有無
- 薬剤の種類
- 見積書の内容
「駆除」と「侵入口の修繕」は別料金になることもあるため、作業範囲を確認しましょう。
市営住宅の害虫・害獣でよくある質問
室内に出た害虫はすべて自己負担ですか?
必ずしも室内という理由だけで決まるわけではありません。
食品やごみなど室内環境が原因の場合は入居者対応となることが多い一方、建物内部や設備の破損から侵入している場合は、担当窓口への相談が必要です。
市へ連絡すれば駆除業者を呼んでもらえますか?
状況によって異なります。
現地確認の結果、入居者による駆除、自治会などでの対応、建物設備の修繕、市による対応などに分かれる場合があります。連絡しただけで必ず市が駆除するとは限りません。
入居者が駆除し、市が穴をふさすことはありますか?
そのように、駆除と修繕で対応が分かれる場合があります。
室内にいる害虫やネズミの捕獲は入居者対応となり、建物設備の破損部分は市が確認するなど、原因と作業内容ごとに判断されます。
害虫駆除業者へ直接依頼してもよいですか?
入居者負担で室内の駆除を依頼することはできますが、建物への穴あけや部品の取り付けを伴う場合は事前確認が必要です。
市の対応を希望する場合は、先に担当窓口へ相談してください。
コウモリを自分で捕まえてもよいですか?
コウモリを含む野生鳥獣は、法令により捕獲や殺傷が原則禁止されています。自分で捕獲せず、担当窓口や関係機関、専門業者へ相談してください。
羽アリが出たら殺虫剤を使ってよいですか?
見えている羽アリへの一時的な対処だけでは、建物内部の被害を確認できません。
柱、床、敷居などから大量に出ている場合は、先に写真や動画を撮って担当窓口へ連絡しましょう。
ベランダの蜂の巣は入居者が駆除しますか?
蜂の種類、巣の位置、住宅の管理方法などによって異なります。
危険な蜂や大きな巣の場合は、自己判断で駆除せず担当窓口へ相談してください。
担当窓口へ伝える内容
相談するときは、「虫が出た」だけでなく、次の情報を伝えると状況を判断しやすくなります。
- 住宅名と部屋番号
- 虫や動物を見た日時
- 発生場所
- おおよその数
- 発生が続いている期間
- 物音がする時間帯
- フン、巣、かじり跡の有無
- 建物に穴や破損があるか
- ほかの住戸でも発生しているか
- 写真や動画を撮影しているか
- 使用した薬剤や対策用品
ネズミなどが物音だけで姿を確認できない場合は、「毎晩午前1時ごろ、台所上の天井から走るような音がする」というように、場所と時間を具体的に伝えましょう。
市営住宅の害虫・害獣対策チェックリスト
害虫や害獣を見つけたら、次の順番で確認します。
- 人が刺されたり、かまれたりする危険はないか
- 電気配線やガス設備に影響していないか
- 虫や動物の写真を安全に撮影できるか
- 発生場所と数を確認したか
- 食品、生ごみ、段ボールを見直したか
- フン、巣、かじり跡がないか
- 網戸や配管まわりに隙間がないか
- 建物設備に破損がないか
- ほかの住戸でも発生していないか
- 自分で対応できる範囲か
- 市へ相談してから業者を手配したか
危険を感じる場合は、確認のために近づく必要はありません。安全を優先して相談してください。
害虫の種類より「発生場所と原因」で判断する
市営住宅で害虫や害獣が発生した場合、虫や動物の種類だけで自己負担・市負担を判断することはできません。
判断のポイントは次の3つです。
- どこで発生しているか
- 何が発生・侵入の原因なのか
- 建物や設備の修繕が必要なのか
室内の食品、生ごみ、段ボールなどが原因の場合は、入居者による清掃や駆除が基本となることがあります。
一方で、次のような場合は市営住宅の担当窓口へ相談しましょう。
- 床下換気口や外壁が破損している
- 壁や天井裏から継続的に音がする
- 電気配線や排水管がかじられている
- 建物の木材からシロアリが出ている
- 危険な蜂やチャドクガが大量発生している
- コウモリが建物内部へ入り込んでいる
- 複数の住戸で同じ被害が発生している
害虫駆除と建物修繕は、別々の対応になる場合があります。
判断に迷ったときは、先に業者へ依頼せず、写真や発生状況を整理して担当窓口へ相談してください。


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