市営住宅への引越しが決まった方へ|入居準備・手続き・退去まで徹底解説

入居準備・手続き・退去

こんにちは、酒井です。当ブログではアフィリエイト広告を利用しております。

それではごゆっくりとご覧ください。

 

市営住宅への入居が決まると、ひとまず安心する方も多いでしょう。

その一方で、実際に引越しが近づくと、次々に疑問が出てきます。

  • いつから部屋に入れるの?
  • 電気やガスは自分で申し込むの?
  • エアコンや網戸は付いている?
  • お風呂や給湯器は使える?
  • インターネット工事はできる?
  • 駐車場は入居と同時に使える?
  • 退去するときはどこまで元に戻すの?

市営住宅は、一般的な民間賃貸住宅と設備や手続きが異なる場合があります。

「当然付いていると思っていた設備がなかった」「入居してから手続きが必要だと分かった」ということも珍しくありません。

結論からいうと、入居日が決まったら、部屋の設備、ライフライン、引越し、駐車場、インターネットの順に確認することが重要です。

また、入居時から退去を意識して、部屋の状態を写真に残し、自分で設置した設備や書類を管理しておくと、将来のトラブルを防ぎやすくなります。

この記事では、市営住宅への入居決定から引越し、入居後の生活、退去までの流れをまとめて解説します。

※必要書類、設備、修繕区分、退去方法などは自治体や住宅によって異なります。実際の手続きは、市営住宅の担当窓口から渡された案内書類を確認してください。


  1. 市営住宅の入居から退去までの全体像
    1. 入居決定後
    2. 引越し前
    3. 引越し当日
    4. 入居後
    5. 退去時
  2. 市営住宅への入居が決まったら最初に確認すること
    1. 入居可能日と引越し期限
    2. 入居説明と提出書類
    3. 鍵の受け取り方法
  3. 入居前に住宅設備を確認する
    1. 市営住宅では付いているとは限らない設備がある
    2. 浴槽・給湯器の有無は早めに確認する
    3. エアコン・照明・網戸を確認する
      1. エアコン
      2. 照明器具
      3. 網戸
  4. 引越し前に済ませるライフラインの手続き
    1. 電気
    2. ガス
    3. 水道
    4. 郵便物の転送
  5. 市営住宅への引越し費用を安くする方法
    1. 引越し業者は1社だけで決めない
    2. 荷物を減らしてから見積もりを取る
    3. 大型家具は搬入できるか測る
  6. 入居当日に確認すること
    1. 荷物を入れる前に室内を撮影する
    2. 設備を実際に動かして確認する
  7. 市営住宅でインターネットを使う方法
    1. 最初に建物の設備を確認する
    2. 光回線工事が必要な場合
    3. 工事が難しい場合はホームルーターを検討する
  8. 駐車場・管理人・自治会を確認する
    1. 駐車場は住宅の入居とは別に手続きする場合がある
    2. 管理人や自治会から生活上の説明を受ける
    3. 入居後14日以内を目安に行う住所変更
  9. 入居後に設備を付けるときは模様替え申請を確認する
  10. 設備が故障したら修繕区分を確認する
  11. 入居時から退去を意識しておく
    1. 入居中に保管しておきたいもの
  12. 市営住宅を退去するときの手続き
    1. 退去を決めたら早めに担当窓口へ連絡する
    2. 荷物と不用品はすべて撤去する
    3. 自分で設置した設備は原状回復を確認する
  13. 市営住宅の入居・退去でよくある質問
    1. 入居前に部屋を見られますか?
    2. エアコンや網戸は付いていますか?
    3. 入居日より前に荷物を運び込めますか?
    4. 光回線の工事はできますか?
    5. 入居直後に故障を見つけた場合はどうしますか?
    6. 入居者が取り付けた設備は退去時に残せますか?
    7. 退去時はどこまで掃除すればよいですか?
    8. 入居者が持ち込んだものはすべて撤去する
    9. 退去時には職員による検査が行われる
  14. まとめ|入居時の確認が退去時のトラブル防止につながる

市営住宅の入居から退去までの全体像

市営住宅での手続きは、大きく次の5段階に分かれます。

入居決定後

  • 入居可能日を確認する
  • 入居説明を受ける
  • 必要書類を提出する
  • 敷金などを納付する
  • 鍵の受け取り方法を確認する

引越し前

  • 部屋と設備を確認する
  • 引越し業者を手配する
  • 電気・ガス・水道を申し込む
  • 駐車場の手続きをする
  • インターネット環境を確認する
  • 必要な設備や家電を準備する

引越し当日

  • 部屋の状態を撮影する
  • 荷物の搬入経路を確保する
  • 電気・水道の使用を確認する
  • ガスの開栓に立ち会う
  • メーターや設備の状態を確認する

入居後

  • 住所変更を行う
  • 管理人や自治会の案内を確認する
  • ごみ出しや駐車場のルールを確認する
  • 不具合があれば早めに連絡する
  • 設備を変更する前に申請の要否を確認する

退去時

  • 退去届を提出する
  • 電気・ガス・水道を解約する
  • 荷物や不用品を撤去する
  • 自分で設置した設備を取り外す
  • 室内を清掃する
  • 退去点検と鍵の返却を行う

入居直前だけでなく、将来の退去まで考えて準備することが、市営住宅で安心して暮らすポイントです。


市営住宅への入居が決まったら最初に確認すること

入居可能日と引越し期限

最初に確認するのは、いつから住宅を使用できるのかという点です。

次の期日を確認しておきましょう。

  • 入居可能日
  • 鍵の受取日
  • 住宅使用料が発生する日
  • 入居しなければならない期限
  • 必要書類の提出期限
  • 敷金などの納付期限

入居可能日と、実際に引越しをする日は同じとは限りません。

住宅使用料がいつから発生するのかも確認したうえで、引越し日を決めましょう。

3月から4月は引越し業者が混み合い、通常期より料金が高くなる傾向があります。引越し日を選べる場合は、複数の日程で見積もりを取ると費用を抑えやすくなります。

関連記事
→市営住宅はいつから家賃が発生する?
→市営住宅の入居手続きと必要書類


入居説明と提出書類

市営住宅では、入居前に説明会が行われたり、窓口で入居上の注意事項を説明されたりすることがあります。

一般的には、次のような内容を確認します。

  • 住宅使用料の支払い方法
  • 敷金の納付
  • 連帯保証人や緊急連絡先
  • 駐車場の利用
  • 収入申告
  • 修繕費用の負担区分
  • 自治会や管理人
  • 禁止事項
  • 模様替え申請
  • 退去時の手続き

渡された書類は、退去するまで保管しておきましょう。

入居中の設備故障や手続きで迷ったときに、連絡先や修繕区分を確認できます。


鍵の受け取り方法

鍵は、契約や必要な手続きが完了した後に受け取るのが一般的です。

自治体によっては、市役所や指定窓口で交付される場合があります。

鍵を受け取ったら、次の点を確認してください。

  • 受け取った鍵の本数
  • 玄関ドアが正常に施錠できるか
  • 物置など別の鍵があるか
  • 鍵を紛失した場合の連絡先
  • 合鍵を作ってよいか

鍵を交換したり補助錠を設置したりする場合は、自己判断で工事をせず、事前に担当窓口へ相談しましょう。

関連記事
→市営住宅の鍵を紛失したときの対処法
→市営住宅の鍵交換は自己負担?


入居前に住宅設備を確認する

市営住宅では付いているとは限らない設備がある

市営住宅では、民間賃貸住宅なら設置されていることが多い設備でも、最初から付いていない場合があります。

入居前に確認しておきたい主な設備は次のとおりです。

確認する設備 主な確認ポイント
浴槽・給湯設備 入居時に設置されているか
エアコン 本体・配管穴・専用コンセントの有無
照明器具 各部屋に付いているか
網戸 窓ごとに設置されているか
ガスコンロ 設置済みか、ガスの種類は何か
カーテン 窓の幅と高さ
温水洗浄便座 本体・コンセント・アースの有無
インターホン 音声式かテレビドアホンか
洗濯機置き場 蛇口・排水口・防水パンの有無
テレビ端子 設置場所と受信方法
インターネット設備 光コンセントや配管の有無

住宅によって設備状況は異なります。

前の入居者が使用していた設備が残っている場合でも、市が設置した設備とは限りません。残置物の場合、故障時の修理や撤去が入居者負担になることもあります。

分からない設備があれば、使用する前に確認しましょう。


浴槽・給湯器の有無は早めに確認する

古い市営住宅では、浴槽や給湯器が最初から設置されていない場合があります。

入居してから分かると、すぐに入浴できない可能性があるため、特に早く確認したい設備です。

次の点を確認しましょう。

  • 浴槽が設置されているか
  • 給湯器または風呂釜があるか
  • シャワーが使えるか
  • 給湯器は市の設備か
  • 入居者が用意する必要があるか
  • 使用するガスの種類
  • 新しく設置する場合に申請が必要か
  • 退去時に撤去する必要があるか

浴槽や給湯器を入居者が設置する場合は、購入費だけでなく、取り付け費用や退去時の撤去費用も考えておく必要があります。

関連記事
→市営住宅の給湯器は誰が取り付ける?
→市営住宅の風呂釜が故障したときの修繕区分


エアコン・照明・網戸を確認する

エアコン、照明器具、網戸も、入居者が自分で用意する住宅があります。

エアコン

次の設備がそろっているか確認してください。

  • エアコン本体
  • 配管穴
  • 専用コンセント
  • 室外機を置く場所
  • 使用できる電圧

配管穴や専用コンセントを新設する場合は、模様替え申請が必要になる可能性があります。

照明器具

天井に照明用の接続器具だけがあり、照明本体が付いていない部屋もあります。

引越し当日の夜に困らないよう、各部屋を確認しておきましょう。

網戸

網戸が標準設備ではなく、入居者が用意する住宅もあります。

窓によって寸法が異なる場合があるため、購入前に幅、高さ、レールの形状を測ってください。

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→市営住宅にエアコンを取り付ける方法
→市営住宅の照明器具は入居者負担?
→市営住宅の網戸は自己負担?


引越し前に済ませるライフラインの手続き

電気

電気は、入居日が決まったら電力会社へ使用開始を申し込みます。

スマートメーターが設置されている住宅では、ブレーカーを上げるだけでは使用できず、事前契約が必要になる場合があります。

申し込み時には、次の情報を準備しましょう。

  • 新住所
  • 使用開始日
  • 契約者名
  • 支払い方法
  • お客さま番号など旧住所の契約情報

電気温水器を使用する住宅では、通電してからお湯が使えるようになるまで時間がかかる場合があります。設備の使い方も確認してください。


ガス

ガスの使用開始には、ガス会社の作業員による開栓と立ち会いが必要になるのが一般的です。

引越しが集中する時期は希望時間を予約できない可能性があるため、早めに申し込みましょう。

申し込み前には、使用するガスの種類も確認してください。

  • 都市ガス
  • プロパンガス
  • 集中供給方式

ガスの種類に合わないコンロは使用できません。今まで使っていたガスコンロを持ち込む場合は、対応するガスの種類を必ず確認しましょう。


水道

水道は、水道局や自治体の窓口へ使用開始の連絡を行います。

住宅によっては個別メーターではなく、団地や棟で管理方法が異なる場合もあるため、入居案内を確認してください。

入居後は、次の場所から水漏れしていないか確認しましょう。

  • 蛇口
  • トイレ
  • 洗濯機用水栓
  • 給湯設備
  • 洗面台や流し台の下
  • 排水口

入居直後から不具合があった場合は、放置せず担当窓口へ連絡してください。


郵便物の転送

旧住所に届く郵便物を新住所へ転送してもらう手続きも忘れないようにしましょう。

郵便物の転送期間には限りがあるため、転送手続きだけで済ませず、銀行、保険会社、勤務先、通販サイトなどの住所変更も順番に進めます。


市営住宅への引越し費用を安くする方法

引越し業者は1社だけで決めない

引越し料金は、業者、荷物量、移動距離、作業時間によって大きく変わります。

同じ内容でも見積額に数万円の差が出ることがあるため、1社だけで即決せず、複数社を比較しましょう。

引越し日を選べる場合は、次の条件も伝えて見積もりを取ります。

  • 平日
  • 午後便
  • 時間指定なし
  • 月末以外
  • 複数の候補日

一括見積もりを利用すると複数社を比較しやすくなりますが、電話連絡が増える場合があります。連絡方法を選べるサービスか確認して利用しましょう。

関連記事
→市営住宅への引越し費用はいくら?
→引越し一括見積もりを利用するときの注意点


荷物を減らしてから見積もりを取る

引越し料金を抑える基本は、運ぶ荷物を減らすことです。

特に大型家具や古い家電は、運搬費用が上がる原因になります。

新しい部屋へ持っていく前に、次のように分類しましょう。

  • 新居でも使う物
  • 売却できる物
  • 譲れる物
  • 自治体の粗大ごみに出す物
  • 専門業者へ処分を依頼する物

市営住宅のごみ置き場へ、引越しごみや大型家具を無断で置いてはいけません。

粗大ごみは予約制の場合があるため、旧住所の自治体へ早めに申し込みましょう。


大型家具は搬入できるか測る

市営住宅には、階段や玄関が狭い住宅、エレベーターがない住宅もあります。

家具を購入する前に、次の場所を測ってください。

  • 建物の入口
  • 階段の幅と高さ
  • 階段の踊り場
  • 玄関ドア
  • 廊下
  • 部屋の入口
  • 家具を置く場所

冷蔵庫、洗濯機、ベッド、タンスなどは、設置場所に収まっても途中の階段や玄関を通れないことがあります。

引越し業者には、エレベーターの有無や部屋の階数を正確に伝えましょう。


入居当日に確認すること

荷物を入れる前に室内を撮影する

鍵を受け取ったら、家具や荷物を入れる前に室内の状態を写真に残しましょう。

撮影しておきたい場所は次のとおりです。

  • 各部屋の壁と天井
  • 床や畳
  • 玄関ドア
  • 窓ガラスとサッシ
  • 流し台
  • トイレ
  • 浴室
  • 洗面台
  • 収納内部
  • ベランダ
  • 既存設備
  • 目立つ傷や汚れ

傷や汚れは、場所が分かる全体写真と、状態が分かる近接写真の両方を撮影します。

入居時からあった傷なのか、入居後にできた傷なのかを確認する資料になるため、撮影日が分かる状態で保存しておきましょう。

関連記事
→市営住宅の入居時に撮影しておく場所
→入居時からある傷や汚れは誰の負担?


設備を実際に動かして確認する

見た目に問題がなくても、動かして初めて分かる不具合があります。

可能な範囲で次の箇所を確認してください。

  • 玄関や室内ドアの開閉
  • 鍵の施錠
  • 窓や網戸の開閉
  • 蛇口からの水漏れ
  • トイレの給水と排水
  • 換気扇の作動
  • インターホンの音
  • 照明やコンセント
  • 排水口の流れ
  • 給湯設備

不具合を見つけたら、自分で分解や修理をする前に担当窓口へ相談します。


市営住宅でインターネットを使う方法

最初に建物の設備を確認する

市営住宅でも光回線を利用できる場合がありますが、すべての住宅や部屋で同じ回線を使えるわけではありません。

申し込み前に、次の点を確認しましょう。

  • 建物で利用できる通信事業者
  • 光コンセントの有無
  • 電話用配管を利用できるか
  • 部屋まで回線が引き込まれているか
  • 新しい穴あけが必要か
  • 共用部分で工事が必要か
  • 模様替え申請が必要か

以前の入居者が光回線を使っていた場合でも、そのまま利用できるとは限りません。

通信事業者による設備確認と、市営住宅側への確認を行ってから申し込みましょう。


光回線工事が必要な場合

光回線を部屋へ引き込む際に、壁への穴あけ、金具の固定、新しい配線などが必要になることがあります。

建物に変更を加える工事を、通信事業者の判断だけで進めることは避けましょう。

工事内容を確認し、市営住宅の担当窓口へ事前に相談します。内容によっては模様替え申請を求められる場合があります。

申し込みから開通まで時間がかかることもあるため、入居日が決まった段階で確認を始めると安心です。

関連記事
→市営住宅で光回線工事はできる?
→市営住宅の光コンセントはどこにある?
→光回線の模様替え申請と確認事項


工事が難しい場合はホームルーターを検討する

光回線工事ができない場合や、引越し後すぐにインターネットを使いたい場合は、ホームルーターが選択肢になります。

ホームルーターには次のメリットがあります。

  • 回線工事が原則不要
  • 建物へ穴を開ける必要がない
  • 端末が届けば利用を始めやすい
  • 配線が少ない
  • 引越し時に移動しやすい

ただし、通信速度や安定性は、建物の構造、部屋の位置、周辺の電波状況によって変わります。

特に鉄筋コンクリート造の住宅では、室内へ電波が入りにくい場合があります。契約前に対応エリアだけでなく、短期間で解約できるか、端末代の残債が発生しないかも確認しましょう。

関連記事
→市営住宅におすすめのホームルーター
→鉄筋コンクリート住宅でWi-Fiが遅い原因
→光回線とホームルーターはどちらがよい?


駐車場・管理人・自治会を確認する

駐車場は住宅の入居とは別に手続きする場合がある

市営住宅へ入居できても、駐車場を自動的に使用できるとは限りません。

次の点を確認してください。

  • 駐車区画に空きがあるか
  • 駐車場の申し込みが必要か
  • 使用料金はいくらか
  • 使用できる車両の条件
  • 車庫証明を取得できるか
  • 来客用駐車場があるか
  • 2台目を契約できるか

住宅によっては駐車区画が不足していたり、自治会などが利用方法を調整していたりする場合があります。

空いているように見える区画へ、確認せず駐車しないようにしましょう。

関連記事
→市営住宅の駐車場制度を徹底解説
→市営住宅で車庫証明を取る方法
→市営住宅で2台目の駐車場を借りられる?


管理人や自治会から生活上の説明を受ける

市営住宅では、住宅や棟によって管理人が置かれていたり、自治会活動が行われていたりする場合があります。

入居後は、次のような説明を受けることがあります。

  • ごみを出す場所と時間
  • 清掃当番
  • 共用灯や共用水道の費用
  • 自治会費
  • 集会所の利用
  • 駐車場のルール
  • 緊急時の連絡方法
  • 団地内の行事

自治会への加入や費用の扱いは住宅によって異なります。

分からないことがあれば、管理人や自治会だけで判断せず、必要に応じて市営住宅の担当窓口へ確認しましょう。


入居後14日以内を目安に行う住所変更

引越し後は、住民異動の手続きを行います。

市外から転入した場合、市内で転居した場合など、状況によって手続きが異なります。

併せて住所変更が必要になりやすいものには、次があります。

  • マイナンバーカード
  • 国民健康保険
  • 介護保険
  • 運転免許証
  • 車検証
  • 銀行口座
  • クレジットカード
  • 生命保険・損害保険
  • 携帯電話
  • 勤務先・学校
  • 通販サイト
  • 子どもの各種手当
  • 電気・ガス・水道
  • インターネット契約

自動車を所有している場合は、駐車場や車庫証明などの手続きも確認してください。


入居後に設備を付けるときは模様替え申請を確認する

市営住宅は持ち家ではないため、入居者が自由に建物や既存設備を変更できるわけではありません。

次のような工事は、模様替え申請が必要になる可能性があります。

  • エアコンの配管穴を開ける
  • 専用コンセントを増設する
  • テレビドアホンを壁へ固定する
  • 手すりを取り付ける
  • 温水洗浄便座を設置する
  • 光回線を引き込む
  • 壁紙や床材を貼る
  • 網戸や設備をビスで固定する

「工事業者が取り付けられると言った」という理由だけで、工事を始めないようにしましょう。

市営住宅の担当窓口へ工事内容を伝え、申請の要否と退去時の取り扱いを確認してください。

関連記事
→市営住宅の模様替え申請とは?
→市営住宅で申請が必要な設備一覧
→市営住宅の原状回復はどこまで必要?


設備が故障したら修繕区分を確認する

市営住宅で設備が故障した場合、市が修繕するものと、入居者が修繕費用を負担するものがあります。

判断するときは、次の点が確認されます。

  • 市が設置した設備か
  • 入居者が設置した設備か
  • 経年劣化による故障か
  • 使用方法に問題がなかったか
  • 消耗品の交換か
  • 入居者の不注意による破損か

例えば蛇口から水が漏れていても、どの部品が故障したかによって負担が変わる場合があります。

修繕区分が分からないときは、業者へ直接依頼する前に担当窓口へ相談しましょう。先に自分で業者を呼ぶと、費用を負担してもらえない場合があります。

関連記事
→市営住宅の修繕区分一覧
→市営住宅で蛇口から水漏れしたときの対処法
→市営住宅の設備が故障したときの連絡先


入居時から退去を意識しておく

入居したばかりのときに退去を考える人は少ないでしょう。

しかし、入居時の記録や書類を残しておくことで、将来の退去手続きが大きく変わります。

入居中に保管しておきたいもの

  • 入居時に受け取った書類
  • 部屋の初期状態を撮影した写真
  • 模様替えの申請書と承認書
  • 設備工事の見積書・領収書
  • 自分で交換した元の部品
  • 住宅や駐車場の鍵
  • 修繕を依頼したときの記録

自分で設置した温水洗浄便座や照明器具がある場合は、取り外した元の便座や器具を処分せず保管しておくと、退去時に戻しやすくなります。


市営住宅を退去するときの手続き

退去を決めたら早めに担当窓口へ連絡する

市営住宅を退去するときは、引越し業者を予約するだけでは手続きが完了しません。

自治体が定める期限までに、退去届などを提出する必要があります。

次の内容を確認しましょう。

  • 退去届の提出期限
  • 住宅使用料の精算
  • 駐車場の解約
  • 退去点検の日時
  • 鍵の返却方法
  • 敷金の精算
  • 入居者負担となる修繕
  • 電気・ガス・水道の停止日

退去日と鍵を返す日が同じとは限りません。

住宅使用料がいつまで発生するかも含めて、早めに確認してください。

関連記事
→市営住宅の退去手続きと必要書類
→市営住宅の退去は何日前までに連絡する?
→市営住宅の敷金は返ってくる?


荷物と不用品はすべて撤去する

退去時は、室内だけでなく、ベランダ、物置、階段周辺などに置いた物も確認します。

撤去を忘れやすいものには、次があります。

  • ベランダの植木鉢
  • 物置の中の荷物
  • 自転車
  • エアコンの室外機
  • 照明器具
  • ガスコンロ
  • 浴槽や給湯器
  • 網戸
  • カーテン
  • 収納内部の小物
  • 郵便受けの中身

次の入居者が使えそうな家具や家電であっても、許可なく残すことはできません。

処分方法が分からない大型設備は、退去直前ではなく早めに相談しましょう。


自分で設置した設備は原状回復を確認する

入居者が設置した設備は、退去時に撤去して元の状態へ戻すことを求められる場合があります。

主な例は次のとおりです。

  • エアコン
  • 温水洗浄便座
  • テレビドアホン
  • 手すり
  • 網戸
  • 照明器具
  • 壁紙やリメイクシート
  • 床材
  • インターネット配線
  • 増設したコンセント

特に、壁へ直接貼った壁紙やシートは、剥がした後の接着剤や残りまで取り除く必要があります。

窓へ貼った養生テープや目隠しシートも、長期間貼ったままにすると固着し、撤去に時間がかかることがあります。

承認を受けて設置した設備であっても、退去時に残してよいとは限りません。模様替え申請の承認条件や担当窓口の案内を確認しましょう。

関連記事
→市営住宅の退去時に撤去するもの一覧
→市営住宅の原状回復費用はどこまで自己負担?
→壁紙やテープの剥がし残りを防ぐ方法


市営住宅の入居・退去でよくある質問

入居前に部屋を見られますか?

自治体や募集方法によって異なります。

鍵の受け取り前は自由に入れない場合があるため、内覧や採寸が可能か担当窓口へ確認してください。

エアコンや網戸は付いていますか?

住宅によって異なります。

設置されていない場合や、前の入居者が残した設備の場合もあるため、入居前に確認しましょう。

入居日より前に荷物を運び込めますか?

原則として、鍵を受け取り、住宅の使用が認められてから搬入します。担当窓口から案内された使用開始日を確認してください。

光回線の工事はできますか?

建物の設備や工事内容によって異なります。

穴あけや固定工事が必要な場合は、工事を申し込む前に市へ相談してください。

入居直後に故障を見つけた場合はどうしますか?

写真を撮り、できるだけ早く担当窓口へ連絡してください。

入居者自身で修理業者へ依頼する前に、修繕区分を確認することが大切です。

入居者が取り付けた設備は退去時に残せますか?

原則として撤去や原状回復を求められる場合があります。

市が残置を認めることもあるため、勝手に残さず担当窓口へ確認してください。

退去時はどこまで掃除すればよいですか?

退去時は、室内を自分で掃除するだけでは完了しない場合があります。

自治体によっては、退去後に指定または専門業者による室内清掃を行うことを基本としており、その費用を入居者が負担する場合があります。

そのため、「自分できれいに掃除したから清掃費用はかからない」とは限りません。清掃方法や費用の扱いは、退去前に担当窓口へ確認してください。

退去時には、主に次のような対応が必要になります。

  • 家具や家電をすべて搬出する
  • ごみや不用品を処分する
  • ベランダや物置の私物を撤去する
  • 入居者が設置した設備を取り外す
  • 壁紙、リメイクシート、テープ類を剥がす
  • 接着剤やテープの剥がし残りを除去する
  • 畳の表替えを行う
  • 襖を張り替える
  • 入居者が破損・汚損した箇所を原状回復する
  • 指定された方法で室内清掃を行う

畳の表替えや襖の張り替えについては、入居期間や傷みの原因にかかわらず、退去時の入居者負担として定めている自治体もあります。実施方法や依頼先を自己判断せず、退去案内に従いましょう。

入居者が持ち込んだものはすべて撤去する

入居者が持ち込んだ家具、家電、照明器具、エアコン、網戸、温水洗浄便座、ガスコンロなどは、原則としてすべて撤去します。

まだ使える物であっても、「次の入居者が使うだろう」と判断して残すことはできません。市が残すことを認めた場合を除き、持ち込んだ物は入居者の責任で処分します。

ただし、入居時から設置されていた設備を入居者が取り外したり破損させたりした場合は、単に撤去すればよいわけではありません。元の設備を取り付け直すか、同等の設備を設置して原状回復を求められることがあります。

例えば、次のようなケースです。

  • 元の便座を処分して温水洗浄便座へ交換した
  • 既存の照明器具やインターホンを取り外した
  • 網戸や建具を破損させた
  • 入居者の不注意でガラスを割った
  • 壁や床へ大きな傷を付けた

取り外した既存設備や部品は、退去時まで処分せずに保管しておくことが大切です。

退去時には職員による検査が行われる

退去時には、担当職員が住宅を直接確認し、破損箇所や原状回復が必要な場所を検査する場合があります。

主に確認されるのは、次のような部分です。

  • 入居者の荷物が残っていないか
  • 設備が元の状態へ戻されているか
  • 壁、床、建具などに破損がないか
  • 壁紙やテープの剥がし残りがないか
  • 畳や襖の対応が済んでいるか
  • 入居者が設置した設備が撤去されているか
  • ベランダ、物置、駐車場に私物が残っていないか
  • 入居者負担となる修繕箇所がないか

検査の結果、清掃や撤去、修繕が不十分と判断された場合は、追加で作業や費用負担を求められることがあります。

退去直前になって慌てないように、退去届を提出するときに、清掃方法、畳・襖の取り扱い、撤去する設備、原状回復の範囲を確認しておきましょう。


まとめ|入居時の確認が退去時のトラブル防止につながる

市営住宅への入居が決まったら、次の順番で準備を進めましょう。

  1. 入居可能日と提出期限を確認する
  2. 部屋に付いている設備を確認する
  3. 引越し業者を比較する
  4. 電気・ガス・水道を申し込む
  5. 駐車場とインターネットを確認する
  6. 入居時の室内を写真に残す
  7. 住所変更と団地内の手続きを行う

市営住宅では、エアコン、照明、網戸、浴槽、給湯器などを入居者が用意する場合があります。

家具や家電を購入する前に、設備の有無、設置できる寸法、模様替え申請の要否を確認してください。

また、入居時から部屋の状態を写真に残し、申請書や工事書類、取り外した元の設備を保管しておくことも大切です。

その準備が、将来退去するときの原状回復や費用のトラブルを防ぐことにつながります。

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